2012年3月28日水曜日

占星術講座(5)12星座の神話 牡羊座

月子 さて、るーさんが楽しみにしていた、
12星座と神話の話に入りましょうね。
るー わーい、こういうのなら難しくないし楽しいもんね~。
月子 12星座の多くがギリシャ神話に由来しているというのはほとんどの方がご存知のことでしょう。が、それぞれの神話の内容となるとあやふやな人も多いと思います。ギリシャ神話そのものが口伝だったものを後世の人が文字にしたり、さらにそれを元にした別の書き手の創作が加わったりして色んなバージョンができてしまっていますし、その星座がどんな神話に由来する、ということに関しても占星術の世界でも諸説がある、ということはご承知ください。では、なるべく一般的に言われていることを元に、これだけ知っていれば充分、ということを青字でまとめてみますね。

【牡羊座】
テッサリア王の子プリクソスとヘレの兄妹は、まま母であるイーノーにより神への生贄にされてしまうところでした。ところが二人の生母であるネフェレーが我が子たちを助けてほしいと天に願い、それに応えた全能神ゼウスは『金の毛を持つ天翔ける羊』を二人の元に遣わして兄妹を助け出しました。しかし金色の羊があまりにも高く速く空を飛んだために途中でヘレはめまいを起こしてしまい、遥か下に広がる海へと落下してしまいました。
妹を守れなかったプリクソスは嘆き悲しみますが、やがて辿り着いた先のコルキスで大変温かく迎えられ、そのお礼に金色の羊をゼウス神への生贄に捧げ、その羊毛をコルキス王に贈りました。 王はそれを大変喜んで軍神アレスを祭る大樹にかけ、昼も夜も眠らないと言う恐ろしいドラゴンに守らせました。


るー 月ちゃん、月ちゃん、これって全部がフィクションな単なるお話なの?それとも、テッサリアとかコルキス、ってほんとにあった国なの?で、ほんとにいた人たちなの?
月子 テッサリアも実在の地方ですし、コルキスはコーカサス地方のこと、ソ連から独立した今のグルジアの元になった国ですね。王国そのものは歴史的に実在した国でしょうけれども、登場人物やその出自となると・・・「神話」というのが何故存在するのかという、どこの文化でも共通の理由に繋がるのでしょうね。

この話に出てくるコルキス王はアイエテスという名で太陽神の子とされていて、姉妹には有名な魔女のキルケ、クレタ王に嫁いで怪物ミノタウロスの母となったパーシバエなどがいる、と神話上ではなっていますが。

日本の古事記というのが神話の部分から始まり、後の世代に話が繋がって後の天皇は神の遠い子孫だ、とすることで王権を安泰にしようとしたのと同じことで、ギリシャ神話というのも、口伝だった神々の時代の話に始まって、後世の時代には実際にあった王朝を強固にするために話が付け加えられたといったような事情もあったのでしょう。

(写真:Wikipediaより金羊毛勲章)
そしてこの『金の羊の皮』をめぐるお話にはまだまだ長い続きがあるのですよ。アルゴー船の冒険の物語、という有名なお話がありまして。イアソンという王子が王位を奪った叔父に、伝説のコルキスの金の羊毛を持ってくれば王位を返す、と言われて50人の冒険団とともにこの宝を探しに行くという話です。

このお話に基づいて欧州の王族が団長となる金羊毛騎士団という騎士団が15世紀の欧州で作られたことがありますし、今でもスペインで王家が与える勲章の名として残っていて、日本の歴代天皇はみなこの勲章を貰っています。そのくらい有名な羊がこの牡羊座の元になっているというわけです。

るー もう一個だけゆってもいーい?どんなドラゴンだって寝るよ・・・昼も夜も寝せてもらえないなんてかわいそうだよ。
月子 ふふふ 笑 そうですね。後にこのドラゴンは、イアソンに恋をしたコルキス王の娘メディアの魔法で眠らされて、金の羊の皮はイアソンに取られてしまうのですよ。でもメディアは恐ろしい魔女となり次々人を殺し、結局イアソンは王になれずに悲劇の最後を遂げるのですけどね。では次のお話をしましょうね。

つづく


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