2012年3月29日木曜日

占星術講座(5)12星座の神話 牡牛座

【牡牛座】

フェニキア王の娘エウロパは大変美しく、その姿に一目惚れした全能神ゼウスは彼女を手に入れるために自らを真っ白な牡牛に変え、花園で花と戯れていた彼女の元へそっと近づいて行きました。 真っ白な牡牛を見つけたエウロパは、あまりの美しさに好奇心を抱き、近づいていってそっとその背を撫でると、牡牛はおとなしく彼女の前に膝を折りました。 そして、その背にエウロパが腰をかけた瞬間、それまでおとなしかった牡牛が猛然としたスピードで駆け出し、彼女を連れ去ってしまったのです。 大海を泳いだ牡牛は、彼女を乗せたまま大陸を巡り、たどり着いたクレタ島で初めてゼウスの姿を現して、ふたりは結ばれました。 その際に巡った大陸を彼女の名前にちなんで『Europa(ヨーロッパ)』と名付けたといわれています。そしてその後雄牛姿のゼウスは天に昇り、牡牛座となりました。

るー えええええ!これじゃ誘拐じゃん!だめじゃんゼウスさん!神様なのに!

月子 くすくす 笑 そうですねえ・・・でもギリシャ神話の中でゼウスは多情な神とされていて、多くの神や人間の女性と交わってたくさんの子供をつくったことになっていますし、ギリシャ神話には神でも人でも美女を略奪するというお話が多いのですよ。当時は風習として実際にそういう略奪婚が多かったのです。略奪婚という形式は色んな時代や文化で存在したようで、今も形式的な風習として名残りが残っているところがあります。花嫁を婚礼の初日に抱き上げる、というポーズもその名残と言われていますね。

るー ええええ!略奪婚って昔は普通だったの?
ひゃー。
月子 あとは、ゼウスが交わった人間の女は元は地元の地母神であったと考えられるものがいたこと、子供たちはへロス(半神)として英雄物語が語られ、その英雄達の子孫が各王家となったことなどから考えると、前もお話しましたようにね、古代ギリシャの各王家が土着の信仰をとりこみながら自らの祖先をゼウスとするために作り出した系譜のための物語がたくさん出来てしまって、結果、多情という設定になってしまった、そう見ることもできますね。

るー フェニキアってどこ?クレタは?ゼウスはなんでクレタまで行ったの?行ってみたことあるけど、あそこってなーんにもない、ビーチとホテルとお土産やばっかりの田舎じゃん。

タミエル フェニキアはだいたい今のレバノンあたりですね。ゼウスはクレタ島で生まれたことになっていますし、この雄牛の話はクレタ王家発祥の話なんですよ。エウロペが産んだゼウスの子の一人がクレタ王ミノスです。クレタは・・・下の地図を見てくださいね。地中海のまん中のかなり大きめの島です。今はクレタ島はギリシャの一部ですが、古代ギリシャの時代のクレタ王国はギリシャ本土とは対立する軍事力も文化も優れていた王国だったのですよ。


ビーチばかりでなんにもない・・・笑 歴史に興味がないまま訪れるとそう見えるかもしれませんが、観光名所になってる王宮の遺跡がありましたでしょ?あれが紀元前2000年頃この地にあったミノア文明もしくはクレタ文明と呼ばれる文明の王宮で、1900年に発掘されたのですが、ギリシャ神話を大事にしてきた欧州はじめとする民族にとっては、単なるお話だとおもわれていた神話の王宮が見つかったのはすごいことだったのですよ。

そしてクレタには雄牛信仰がありましたので遺跡からも雄牛のモチーフがたくさん見つかっています。発祥の話だけでなく、その後にミノス王の妃が白い雄牛と交わって生まれたとされるのが頭が牛、体が人間の怪物ミノタウロス。その怪物を退治した英雄テーセウスは後にアテナイの王となります。

が、エウロペはクレタ王の妃となり、ミノスはその王を義父として育ったとありますし、ミノタウロスは普通に王の子でクレタ軍の将軍だったという説があります。と、すると、同盟関係を結んだ結婚もしくは略奪婚や、戦争といったものを王家の権威を上げるために神話的に記録に残した、ということかもしれませんし・・・また吟遊詩人による口伝の時代が長かった影響も色々あることでしょうね。

るー そっかあ。どこの文化でも、そうだけど、ギリシャ神話ってのも、いろんな国の王族が自分の祖先を神様だ、とするために本当のことを少し混ぜた神話を作ったり、戦争なんかを美化してファンタジーのようなお話にしたりしたものが伝わってごっちゃになってわからなくなってるってことなんだね。



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4 件のコメント:

  1. あすケット29/3/12 12:41 午後

    あー、また、先日頭の中でループしていた、
    ヨーロッパの 「ファイナルカウントダウン」が
    流れ始めました・・・w
    自分を偉大に見せるために、歴史書や家計図などを
    書き換えるって事があった、というのは、
    ちょくちょく聞きますねー。
    当時は「自分のため」というだけだったのでしょうけども。。。
    神話って大きく見て好きですが、
    詳しい事って知らないです (>_<)
    分かりやすいので、今回もとても勉強になりました☆

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  2. どこの国もそうですからね。
    日本だって、天皇家は神の直系ってことになってますし、
    歴史書改ざんの話も聞きますし(笑)

    そんなものに惑わされない「正史」がどこかにあってほしいものですけどねえ~!

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  3. よし。きれいな牛がいてもまたがないようにしよう。

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  4. ぴ子さん
    笑笑笑
    しかしエキサイティングな人生が待ってるかもしれないぞ 笑

    りょうさん
    そおですねえ・・・アカシック読めるとそのあたり
    違うじゃん!で笑えて楽しいのかもですねえ 笑

    あすケットさん
    ファイナルカウントダウン、あれはなにかんがえて
    作った歌詞なんでしょうかねえw
    文字で残ってる歴史というのは所詮だれかの
    フィルターを通してるわけですもんね

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