2014年6月18日水曜日

伊豆高原その3~大室山のイワナガヒメさん

さて、ロープウェイの建物入口におっきい赤い鳥居があったように、ここには神社があります。それがこの遠目に緑に映えて可愛らしい赤い建物。海が写らないとスイスの草原みたいだね。
近づくとかなり建物痛んじゃってて・・これが神社?とちょっとびっくりな古いコンクリート製。参拝してる人は我々の他にはほんとにだーれも見かけませんでした。

これ、案内の看板のせいも大きいと思うんだけども。階段の降り口にはアーチェリーをする人だけが降りていいよ、みたいな但し書き。なのに神社はその階段の途中。おそらくはアーチェリーの邪魔だから中央のフィールドには用がない人は降りないでね、ってことなんだろうけど、やっぱここ降りていいのかなぁ?って感じで参拝しづらいんですもん。

大室山浅間神社
普通のおうちにありそうなドア(゜ω゚)!

ご祭神は磐長姫(イワナガヒメ)。・・・って誰?って人は(いやじぇいど♪だってほんの数年前まではそうだったんだけども)この系図を確認しながらどーぞ。
イワナガヒメさんは長寿繁栄の神様で、富士山の主祭神であるコノハナサクヤビメさんの姉。全国に浅間神社っていっぱいありますけれども、たいてい主祭神はコノハナさん。イワナガさんが祭られてるとこもありますが、お父さんと一緒だったり、姉妹一緒だったり。このように単独で祭られているのは珍しいんだそうで。

で、イワナガさんの話をめっちゃ簡単にしてみますと。

アマテラスさんの孫・ニニギに見初められた美人のコノハナさん。父のオオヤマツミさんも快諾してのお嫁入り。しかし求婚していないはずの不美人の姉イワナガさんまで一緒に来た。ニニギは醜いイワナガヒメを送り返し、美人のコノハナさんとだけ結婚。
父のオオヤマツミは、イワナガヒメを妻にすればニニギの命は岩のように永遠のものとなり、コノハナサクヤヒメを妻にすれば木の花がさくように繁栄するだろうとの誓約だったのに、と怒りました。

と基本的にはそういう話で、イワナガヒメさんはこれっきり神話には登場しないってのが大方のバージョン。少しずつ名前が違ったり細部が違ったりして何パターンもあるんですが。

普通このあと続くのは、
コノハナサクヤヒメはニニギに「一晩で身ごもるわけないだろう」と不義を疑われ、無実を証明しようと産屋に火を放った中で無事三人の火の神を生み、そのうちの一人・ホオリの孫が初代天皇の神武天皇。という話。
で、この出産話の部分、ここの大室山浅間神社の由来の説明看板ではちょっと違うんですよ。
父の元に返されたイワナガヒメはすでに妊娠していてこの大室山に産屋をつくり、そこに火を放って三人の火の神を生んだ、と。おやおや?このバージョンだと現在の日本の皇室の祖先がコノハナさんではなくてイワナガさんってことになっちゃうんでしょうか?ということでこの大室山のイワナガヒメのご利益には安産と母乳の出、ってのが加わっているようです。

ちなみにアサマ、は古語で火山のこと。阿蘇、も語源は同じ。浅間山の浅間神社はあさまじんじゃ、お父さんのオオヤマツミさんとイワナガヒメさんが祭られており。富士山所縁の浅間神社はせんげんじんじゃ、コノハナサクヤヒメさんが祭られている、と。

送り返されたイワナガヒメは自分を恥じて、これからは人々の縁結びをすることにしましょうと京都の貴船神社に留まった、との話もあり・・・だから貴船では縁結びの神として祭られています。

ああもう、日本神話と神社の祭神とご利益って・・・色々ツッコミどころ満載(;´Д`)。



そんでですね。大室山からの360度大パノラマ風景、どーんとそこにある富士山が見事だねえと誰だって褒めたくなるんですけれども。この神話のエピソードの経緯から「大室山で富士山を褒めてはいけない」との言い伝えが。なぜならイワナガヒメが嫉妬するから、呪われちゃうんですと。

まあどのバージョンにしても、三角関係での姉妹の嫉妬だの呪いだの、疑い深い夫だのって・・・なんだかなー(;´Д`)なエピソードばかりなんですがね・・・しかしその愛憎ドラマ的神話と、この大室山のすっこーんとした明るい気持ち良さってのがちぃとも結びつかない感じがして、どうにもすっきりしなかったんですが・・・。

考えてみたらこの山って芝生の下はぜーんぶ、スコリアって火山から出た赤っぽい多孔質の、噴火で堆積した物質でできてるはずで。
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スコリアは日本じゃパワーストーン扱いじゃなくてガーデニング用品や建材屋でしか見ないですが.、海外のショップで「環境ががらっと変わる人生の大変動期に気持ちを落ち着けてくれるパワーストーン」として売られてるの見たことがありますし。性質として近いであろうパワーストーンのラヴァ、溶岩第二チャクラに効くエネルギーチャージ系の「元気石」だしねぇ?
おまけにここは火山。東伊豆ってのは火山帯、龍脈が走る場所なんだもん。そりゃー見事な五月晴れの日じゃなくったってめっちゃ気持ち良くて当たり前♪


イワナガヒメってのを可哀想な嫉妬深い女神として恐れるんじゃなくて。時に人間にまで元気を分けてくれる火山の磐の力強いエネルギーの象徴としての女神、そしてこの大室山という場そのものがスコリアと火山のよい気に満ちあふれてて、『生きている地球』が作り出した火山国・日本らしい景観美を一望にできる、一種のパワースポットなんだ。

そう捉え直してみたら、なんだかイワナガヒメさんが『美人さんじゃないけれど、どーんと構えた懐の深いかちょいいねーさん』って思えて来て、 なにやらすっきりいたしました(*´ω`*)♪


こんなサイト発見。伊豆はまだまだ見るとこいっぱい!
伊豆半島ジオパーク



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17 件のコメント:

  1. 桜華です
    話にそんな続きがあったのですね。
    追い返されたしか知らなかったのでびっくりです。

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    1. ただ、美人をキープして不美人は追い返されました。じゃなくて、姉は追い返されたんだけど実はすでに妊娠していて・・・みたいな続きのほうが色々な、なぜ???が想像できてドラマチックですよね^^

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  2. じぇいどさん、最近の伊豆シリーズを興味深く読ませて頂いています。

    だって、今年開所したシュタイナー系のバイオグラフィーワークの研修所、というか社団法人バイオグラフィーワーク・ジャパンの事務所が伊豆高原にできたんですもの!
    いつも大室山を見上げていますが、こりゃ次回の研修には登って、神社も参拝させて頂きますわ。情報をありがとうございます:)

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    1. へええ?バイオグラフィーワークって知らなかったです。
      そうですか大室山見えるとこなんですね!
      ぜひぜひリフト乗ってみてください。
      晴れてたらめっちゃ気持ちいいところですよ!

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    2. 寺子屋の小僧22/6/14 12:39 午前

      じぇいどさん、ありがとう♡
      ぜひにリフト☆どこまで見えるかな〜(あれ?)

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  3. こんばんは(*^^*)
    興味深く拝読しました。
    今の住処から浅間ねぇさんが清々しく見えるので、赤城山も眺めがてら、たなびく煙観察をしています^^
    洞窟観音は、ご存じですか?あるイベントのお礼参りで高崎の百衣観音様へ伺った際に教えて頂き、何度か行きましたが、体感的にも、芸術的にも面白いところでした。
    手作業で数十年、強固な岩肌を堀り続けた翁の、不屈の魂の洞窟...という感じでした。

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    1. おやまあ浅間ねぇさん(笑)見えるところなんですか。
      煙、出てるんですね。
      http://www5.wind.ne.jp/yamatokuen/
      これですかね?洞窟観音。江の島の洞窟の奥とか長谷寺の弁天さんの洞窟みたいですねえ。手作業でつくったとな!そりゃすごいです!

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    2. あぁっ!そうです(^〇^)
      江ノ島の洞窟...長谷寺の弁天様の洞窟...うふふ楽しそう♪素敵情報をありがとうございます☆

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  4. じぇいど♪さん
    いつも楽しく読ませていただいています。
    初めてコメントさせていただきます。
    今回は大室山ということで、いてもたってもいられずコメントさせていただきました。
    私は子供のころ大室山のポストカードを見たときから大室山に心惹かれていまして、今まで二度ほど行ったことがありますが、大室山に神社があるとは知りませんでした。今度行ったら必ず参拝したいと思います。
    ありがとうございました。

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    1. ああああ、なんかわかりますすごく。私も、阿蘇の近くで産まれたものの阿蘇がどんなところか知らなくて、従兄がうちに同居してた祖母に送ってきたポストカードの写真で米塚に惚れたんですがね。なあんて可愛らしいお山なんだろう、って。でもそうそう簡単に行けるはずもなくそのままになってて・・・で!大室山の写真みたときに、あああああ、同じ!って。
      神社ぜひぜひ♪こんな神社もあるんだぁ・・・ってけっこう衝撃かと思います。

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  5. みかです。
    ああ、姉妹そろって火山の女神なのですねえ。
    火山の女神といっても、ハワイのペレとかは、すごい美人らしいですが、なんで日本の神話では、ふたつのキャラが必要だったのでしょう。
    火山のもつ人間にとって有用な面と有害な面との二つを表しているんでしょうか。
    あと、山系でいえば、南米のパチャママなんかも、思い浮かべてしまいます。
    山というのは、やはり女神(山の神というのも女性ですネ)がおわすものなのでしょうかね。
    (でも、ヒマラヤとかの高山になっちゃうと、シバ神とかの男性神になっちゃうみたいですけど。)

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    1. 火山の女神、って言うとかなり雰囲気が違ってきますけど、でも実際そうなんですよねえ?有用な面と有害な面・・・見た目の美しさと、岩石の力強さ、噴火の恐ろしさ・・・いろんなものを人は山の中に見てそこから生み出された話なのかもですね。
      パチャママ知らなかったです。すべての母、ですか。なるほどあのあたりの聖母マリア信仰はパチャママからの流れなのですね。

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  6. こんにちは(^^)はじめまして。
    イワナガヒメさまの その後のお話、大変興味深く拝見しました。
    現地に行かなければ知り得ない貴重なお話を教えて頂き、ありがとうございます。

    日本神話はなかなか難しいですね…。
    重要な神様であるほど、故意に貶めて記載されたり・隠されている…と聞きますので、何が真実か判らなくて、悶々としてしまいます。

    イワナガヒメさまの「醜い」については、「見にくい(見えにくい)」の誤記だという説を聞いたことがあります。
    「波動が高くて姿が見えなかった為に畏れられた。」
    口伝で、聞いた人が意味を誤って受け取ることって、ありますよねぇ…
    私はこの「見えにくい」のお話の方が好きです(^^)
    (石が好きで、パワーストーン天然石は綺麗で可愛いですよね♪)

    古事記の原文は「甚凶醜見畏」(いたくみにくきにより、みかしこみて)(とても見にくかった為に、畏れられて)で、不美人とは書かれていないのに、現代語訳で不要な解釈を付け加えられてしまってますね。。
    (日本書紀は調べてません。すみません。)

    神様方の真実のお話がオープンになるといいなぁ…と思います(^^)
    ご懐妊のあ話、ありがとうございます。

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    1. 追記です…すみません(^_^;
      「畏」の訳が(畏れられてと書きましたが)何だか気になって、辞書で確認しました。

      「敬しうやまう」「畏敬する」「おそれつつしむ」「威儀を正して」「もったいなく思う」でした♪

      こちらの意味の方が、より良いですね♪
      気付いて良かった(^_^;

      イワナガヒメさま 間違えてごめんなさい…訂正しました(^^)

      じぇいど♪さん ありがとうございます(^^)

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    2. いまさらのお返事ですが、私も、波動が高くて見えにくい→みにくい、の解釈、畏れ慎む、もったいなく思う、すごくいいと思いますねえ。せめてそういう話であってほしい。

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  7. 神様も容姿が関係あるのかと、がっかりしました。
    イワナガヒメサマは、幸せになったのでしょうか
    神社女子��

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    1. 神社女子さん
      いやほんとですよねー、なんだそれ神様なのに!な話は世界中の神話にいっぱいあるので日本神話だけじゃないですが、そしてこれはちゃんとオチがあって見た目で人を判断してはいかんという教訓にもなってはいるんですが、でもこの話はひどいよな、ってやっぱ思っちゃいますねえ・・・。

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