2014年8月19日火曜日

チームおっさんs その10 史料によるビジョンの意味づけ

さて、イアンの最期というのは、逆の視点を融合する、グローバル視点、マルチ視点を得る、という件での失敗に関わっていた、という点についてです。
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過去生探索で何度かに分けて見てきた彼の人生は断片的な出来事の集積。ローマ史を知らないころは「そんなことアリなのか?」と思うことばかり。ところがこの指定教科書「ガリア戦記」にはそれらの断片はなにを意味していたのかのヒントが散りばめられていました。

そのヒントにより、イアンという人が多民族多文化が争いあう時代、敵味方の狭間にあるというジレンマの中で死んだ人であった、ということが以前よりずっと具体的に浮かび上がってきました。

他人の荒唐無稽な妄想か夢話みたいなもの、有名人でもなんでもない人の人生など聞いてもあまり面白くはないでしょうが、話を分かりやすくするために少しお付き合いください。

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イアンの母は男性並みに大柄で金の長い髪を見事な編み込みにした人でした。最後の母の記憶は女性ながら剣を振るって戦う母の背中。その強さにローマ兵も集団で取り囲んで切り伏せるしかなかった、というもの。そこはビジュアルが弱い私にも珍しくその後ろ姿の容姿がはっきり示されたので不思議だったのですが。

本のあちこちにその答えがありました。彼女はおそらく国境を接したヘルヴェティアと揉めることの多かった、巨躯と戦闘的なことで粗暴とまで畏れられたゲルマンかそれに近い国境領域から和平のために嫁に来た、いかにもゲルマン的な人だったのです。ドルイドと並んで唯一ガリア人で人権を持つ騎士階級の父との間にイアンを生んだものの、父は亡くなったかなにかでイアンには記憶がなかったのでしょう。

外してはダメよ、と母にしつけられた重くうっとおしい首と腕の金の飾りの記憶。この本によると、ヘルヴェティアは金が豊富な土地。ケルト文化では身分を表すために金の装飾具を付ける風習がありました。

ガリアの教育はドルイドが担い、文字はなく唯一少し使われるのはギリシャ文字。ドルイドは貴族と同様か凌駕するほどの地位にあるので親はこぞって自分の子をドルイドの弟子にしたがった、と本にありました。

イアンも母と、・・・おそらくそれがドルイドだったのでしょう、ある老人に複数の言葉と読み書きを教わり。おそらくドルイドではなく部族間やローマ人との交渉役にとの意図で育てられていたのだと感じています。


ある程度の身分を示す飾りをつけ、珍重された金髪の子供は大虐殺をまぬがれ、市場に出る前に抜け駆け買いをしにきた男に言葉がわかることで目を付けられて買われ、地方のローマ人の大きな家の接客・給仕奴隷となりました。そこでローマの貴族的文化教養を断片的ながらも吸収し。

先の記事で書いたような経緯でローマ軍につかまり悲惨な目にあったのですが、上官に助けられ、館で得た文化的教養のおかげもあってその上官に可愛がられ「生き残りたかったら強くなれ」と兵になることを勧められ。厳しい訓練に参加するうちにゲルマン譲りの体格と戦闘力で周囲を圧倒し、戦場の奴隷兵として重宝されるようになりました。


上司が戦死したのちはおそらく軍の傭兵のような立場になったのですが。しかし敵はガリア解放のために戦う同じガリア人。自分のルーツとの矛盾を嫌でも意識するようになったのでしょう。金の髪をわざわざ暗い色に染めたり、ローマらしい短髪にしたり、という記憶の意味が今回やっとわかったような気がしました。

決定打は、一瞬のシーンなので詳しいことはわからないのですが、戦場で、なんでしょう。なにかに驚いて目を見開いた敵が、待て、お前ヘルヴェティア人だろう?と。驚いた隙に相手を逃がしてしまった、という出来事。

その頃、ウェルキンゲトリクスという英雄がガリア連合軍をまとめ上げ。イアンはそこに合流しようという計画に参加してしまったのですな。おそらくは自分のアイデンティティーをそちら側に求めて。そして密かに内部蜂起と脱出の計画を練り。

その過程でハエドゥイ族の小グループと交渉を重ねていたのですが、参加して欲しくば主導権を渡して配下に入れ、などの承諾しがたい条件を色々つけてきたりで交渉は難航。


しかし、予想外のことが起きてしまいまして。

ある日、戦死した上官の母親からの手紙が届き。仲介してくれたのはイアンもよく知る亡き上官の友人。子供がいなかった死んだ息子はあなたを我が家の養子にしたがっていた。夫も息子も亡い今我が家には後継ぎがおらず、息子がそこまで信頼を寄せたあなたにぜひ会ってみたい。ローマにいらっしゃい。というとても暖かい手紙でした。

そんなことが当時法律上可能であったのか全くわからないのですが。軍の上官になる程度には身分のある家の養子、という立場をオファーされてしまい。上官の元友人達だったローマ人上官たちは大騒ぎで祝福してくれたのです。これでお前も昇進だな、と。

気持ちの上でも、大恩人だった上官の母や友人たちのとてつもない好意と、母に教え込まれたガリア人の誇りの板挟みになり。反乱計画の仲間たちにもイアンの大昇進の話はあっという間に広まってしまい、どういうことだと詰め寄られ。


どうしていいかわからなくなったイアンは大ショックのまま、夜のキャンプ地のはずれに一人武器ももたない丸腰でいたところを・・・件のハエドゥイ族のライバル一派に襲われてしまいました。

つまり・・・このグループのリーダーの男がとてつもない巨躯で全くかなわなかったトラウマの原因となった相手、スーさんがシュミレーションしたアレの原因、だったのですがね^^;。

力でねじ伏せられ、ローマ兵の目に着かないハエドゥイ族だけのテントに連れ込まれ、集団で暴行を加えられ。テントにもどらないイアンを心配した仲間が気づいてようやく探し当てたときにはすでに瀕死でした。


ハエドゥイの一派はイアンが裏切っていた、という・・・それがなんだったのかはわからないのですが、証拠をローマ軍上層部につきつけ、ハエドゥイ族の協力が得られなくなってはどうにもならぬという事情もあって、翌日そのまま処刑。

ミカエルが言うには享年18歳。


つづく


今日もぽっちり、ありがとう( ^^) _旦~~ 

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4 件のコメント:

  1. あううう・・・ 壮絶な過去生の物語ですな・・・・

    すごく細かく思い出されていて・・ 本当に、1冊本が書けそうですね・・・

    とにかく、すごい・・・としか言葉が出てこないですわ・・・

    前記事の、イアンが生きた国、土地を、今生でも縁があって住んだ、というくだりもすごいですね・・

    確かに、先に思い出していたら、近寄れなかったですよ。 私がそのパターンでした。(笑)
    先にヨーロッパでの悲しい過去生を思い出したがために、ヨーロッパへ踏み込めなくて・・(パニックになっちゃいそうな予感がして) でも、思い出してから、数年経ってほとぼり覚めたころ、オーストリアとチェコ(プラハ)へ訪問したとき、結構大丈夫でした。^^
    (オーストリアとチェコに過去生でご縁があったかどうかわからない、なかったのかも・・というのもあるかも?)

    過去生にかかわりがあったであろうフランスは来年訪れる予定ですが、今はとてもわくわくな気分ですね。^^ 思い出したとしても、穏やかに受け入れられるだろうと予想しています。

    うーん、壮絶だ・・ つづき楽しみにしています。

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  2. みかです。
    連投、失礼します。
    イアンの母親が、ゲルマン系のたくましい女性だった、ということで、いろんなことを連想しちゃいました。

    確かに、ゲルマンの伝承なんかを見ても、お姫様が、自分とかけっこをして勝った人をお婿さんにする、だとかね、たくましさ満開なところがありますよね。

    でも、私がじぇいど♪さんがお書きになったことを読ませていただいて、連想したのは、まず、女だてらに強いということで、神功皇后のことでした。
    ダンナさんが亡くなった後、妊娠中の大きなおなかを抱えて戦争に行った、という、あの方。
    そして、次にまた連想が続いて、思い浮かべたのは、ジャンヌ・ダルクでした。
    たしか、じぇいど♪さんの魂の中には、ジャンヌの分霊もいらしたのではありませんでしたっけ。

    それで、ふと思ったのは、イアンを育てた母のような(あるいはジャンヌのような)民族や信念のために闘う女戦士の成分(意識)というのも、もしかしたら、じぇいど♪さんの中にはあるのでは?という想像をしてしまったのです。

    そして、だとすれば、息子のほうだけでなく、女戦士である母と、その息子、という両方の立場の思いとその相互作用のようなものが、多民族間の葛藤と戦いという大きな物語を織りなしていくことになる普遍的な動機(カルマ)の一つとして、(皇国の母じゃないけれど)、ここで浮上してきているということもあるのかな、と。いえ、何の根拠もない、私の思いつきなのですけどね。

    なんか、今のイスラム圏でのテロリスト集団のことなんかを思い浮かべても、一人ひとりのテロリストの背景には、テロリストである息子の思いとその母の思い、というものが作用し合っている世界もあるんだろうな、なんて、想像したりして。

    一般に、息子というのは、母親との情緒的な関係を、一度切らなければ、個人として自律した戦士にはなれないわけですよね。
    母親の思いを背負って無意識に母のために代理戦争してるようでは、たぶん、まだ、自分自身の目で大状況を見られるようにはなっていないわけで。
    だけど、母が強い人であればあるほど、その母に教え込まれた思いを振り切って、別の目でより広いところからものを見られるようになる、というのは、大変なことに違いありません。

    そして、イアンという人は、父の面影が薄いだけに、母の思いの影響を、それはそれは強く受けているわけですよね。
    う〜ん‥‥。

    以上、勝手な想像の暴走でした。

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  3. Naomiさん
    いやーこの過去生に関しては、今生で取り組むメイン課題、3つくらいのうちの一つ、なんだろうなあと思いますが、えらく細かく出てきましたね。ダメージがすくなくて済むように断片的に少しずつ、だったのでしょうが、たとえば、目が半分さめたらいきなり目の前数センチに草、状況わからなくて、はぁ?って思ってる自分と、地面に倒れてて集団で暴行されててもう動けなくなってて放心してる自分が半分ずつ、ってのをたぶんものの数秒ですが体験させておいて・・・ぱっと切って、あとで解説を加え、その時の心情ってのを理解させる、とか。
    関係のあった土地に住んでたのか、ってのはもうほんとにだいぶ後になってから理解したので、ほんと、へえええええ、ってびっくりでした。
    チェコはいったことないですねー オーストリアは好きでした。今でもおとーさん出張でよく行くのですが、トラウマ的なものは、たぶん、なんもない 笑
    そうですか、フランス、楽しみですね^^

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  4. みかさん
    ゲルマンの伝承、かけっこで勝たないと嫁に貰えないんですか・・・そりゃたくましい価値観ですねえ。
    神功皇后の神話もすんごい話ですね。今うんじゃダメだ、ってむりやり石を入れて固く腹を巻いて、なんてくだりありましたね。
    すべては繋がっていて、って観点でみると、みかさんのおっしゃっている、母のゲルマンの血のカルマ、という影響はあったかと思いますよ。ドイツにはその後も関わりあったようですし、実際一年半大人になってからも住んでて、たった一年半なのに周囲に驚かれるほどしっくりきてて、自分の故郷の一つと感じるくらいまでに愛着がありました。
    テロリストの背景には母、これ、ほんとそうだと思うんですよ。息子が死んで、爆弾を腹に巻いて敵陣に出向いて自爆した母、という人が、イラクだったかなあ、いましたが。現場の兵士からしたら「単なる恐ろしいテロリスト、イスラム原理派何考えてるかわからん女性や老人も油断できない」って印象なのかもしれませんけれど、第三者的には、もうただただ、母の愛だなあ、ってしか思えないのですよね。理念云々、宗教云々じゃなくて。
    私、男の子もいませんし自分も女なので「母と息子」というのがどうもよくわからないのですが、おっしゃるようにかなり深い結びつきなのかなあと想像できますね。

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